バスケのパスがうまくなる練習とは?チームでも一人でもできる練習方法
「パスが苦手…どうすればうまくなれるの?」
「バスケのパスをうまく出せるようになりたいけれど、どんな練習が良いの?」
一概にパスを練習するといっても、何をすれば上手くなるのかは初心者の方には分かりませんよね。
実はパス上達のためには3つのレベルがあり、徐々に難易度を高めるのが効率の良い練習方法です。
今回は、パスの上達の3つのレベルの内容と、パスがうまくなる練習方法を5つ紹介します。
パスの練習方法を知り、パスの苦手意識をなくして試合で活躍できるようになりましょう!
目次
1.パス上達の4つのレベル
パスが効率よく上達するためには、段階をふんで徐々に難しいものに挑戦していく必要があります。
試合で使えるパスを4つのレベルに分けて紹介します。
(1) 止まった状態で正確にパスを出す
これは、ボールを持った状態で止まっているときに行うパスで、パスの基本中の基本です。
コート全体を見て、ディフェンスにカットされず、相手に届くと思う人に投げましょう。
ディフェンスにカットされないように、投げるときは、腕だけではなく全身の力を使って、強く、素早く投げます。
受け手の人が次の動きを素早くできるように、相手がキャッチしやすい位置に投げましょう。
(2) 動いた状態で正確にパスを出す
こちらは、自分がドリブルをしているときに味方にパスを出す場合です。
リングに向かってドリブルをすると、必ずといっていいほど別のディフェンスが寄ってきます。
このようなとき、シュートを打ち切るという選択肢とは別の選択肢として、フリーの味方にパスを出す、というものがあります。
別のディフェンスが自分に寄っているということは裏を返せば、自分ひとりに複数の相手ディフェンスがついていることになりますよね。
つまり味方の誰かは必ずフリー(ディフェンスがいない状態)になっているということ。
フリーのプレイヤーがパスを受け取ることができれば、そのプレイヤーはシュートやパス、ドリブルもできます。
ドリブルをついている時もコート全体を見て、誰にパスを出すのが最適なのかを瞬時に判断することが大切です。
レベル1と同様、強く素早いパスを心がけましょう。
(3)動いた状態で近距離・遠距離両方に正確にパスを出す
レベル2ではドリブルしながら味方にパスを出す場合をみていましたが、これができるようになると、次は相手の状況に応じてパスの種類を使い分けていきましょう。
受け手が比較的近くにいるときは、受け手がキャッチしやすいように、胸の少し下に向かって速く力強いパスを出しましょう。
逆に、速攻(ディフェンスリバウンドを獲得してから素早くオフェンスを行うこと)などで遠くにいる受け手に向かって投げる(ロングパス)ときは、キャッチする瞬間に相手が走っていそうな場所を予測して、受け手に向かってではなくその場所に向かって投げます。
このように、パスの受け手との距離に応じてパスの種類を使い分けることも大切です。
(4)軌道を工夫して正確にパスを出す
レベル2までは、自分と受け手の間にディフェンスがいない場合を考えていましたが、次は間にディフェンスがいる場合を考えます。
ディフェンスの向こう側に味方がいるとき、十分なスペースがある上で、ディフェンスがボールを見ていなかったり、カットされる心配が無いときには、ディフェンスの上を越すために、あえて山なりのパスを出しましょう。
このようなパスを裏パス(裏とは、ディフェンスの向こう側の意)といいます。
よくあるのが、例えば、リング下に受け手がいて、その人が自分のディフェンスを自分よりリングの外側に押し出しているときに、ディフェンスの上を超えるように山なりのパスを出し、受け手がそのままリング下でシュート、という形です。
ディフェンスの当たりがきついときなどに有効なパスで、覚えておくとオフェンスの幅が広がります。
2.パスの練習メニュー
パスはバスケをする上で最も基本的な動作です。強く素早いパスが出せるようになるまで繰り返し練習しましょう。
1人で出来るものからチームでやるものまで、パスの練習方法を5種類紹介します。
- 対面パス
- 壁当て
(1)対面パス
これは一番オーソドックスな練習方法で、2人で向かい合って行います。
相手の胸の少し下に向かって直線的に、強く、素早く投げます。
初心者に多くみられる山なりなパスは、相手にカットされやすいのでやめましょう。腕の力だけでなく、しっかりと腕を曲げて脇をしめ、投げるときに半歩踏み出すなどして全身の力を使って投げると良いです。
距離は、はじめのうちは無理することなく、直線的に相手に届く位置から始め、徐々に伸ばしていくようにしましょう。
パスの種類ごとに時間を決めて行うとよいでしょう。
(2)壁当て
こちらは、(1)の向かい合った相手の代わりに壁を用いて練習する方法です。
壁に向かって正面に立ち、先ほどと同じように、直線的に強く素早く投げます。そして跳ね返ってきたボールをキャッチし、また壁に向かって投げる、ことを繰り返します。
1人で行うことができるので、空いた時間などにいつでも練習できるのがメリットです。
ただ、壁にボールを当てるとかなり音が響くので、行う場所や時間には注意してくださいね。
(3)三角パス
こちらは3人で行う練習です。
3人が正三角形の頂点に立ち、どちらか一方の人に向かってパスを出します。(1)同様、相手の胸の少し下に向かって、直線的に強く、素早く投げましょう。
パスを受けた人は、パスを出した人と別の人の向かって、同じように投げます。
このとき軸足を意識して、パスを受けてから投げるまで動かさないようにしましょう。試合中にパスを受けてボールを持ったまま軸足が動いてしまうと、トラベリング(ボールを持ったまま三歩以上歩くことでこれは反則)になってしまうので、それを防ぐためです。
ゲーム中に声を出す習慣を身に着けるため、パスの種類ごとに回数を決め、声を出して数えながら行うとよいでしょう。
(4)三角パス(パスアンドラン)
こちらは(3)の練習を動きながら行うもので、最低でも9人は必要なので、チームで練習するメニューです。
まず、3人が正三角形の頂点になるように立ち、その後ろにそれぞれ2人以上並びます。一辺の長さは、対面パスよりは長めが良いでしょう。
1人がボールを持ち、隣の頂点の先頭にいる人に向かって投げ、そのまますぐに投げた先の人の列の一番後ろに並びます。
受け取る人は、ミート(ボールに向かって飛び込みながらキャッチ)することを心がけます。ミートすることで、ゲーム中などで相手にカットされるのを防ぐことができます。
ボールをキャッチしたらすぐ、ボールが飛んできた方と違う頂点の先頭に立っている人に向かってボールを投げます。
これを、素早く繰り返していきます。パスの種類ごとに回数を決めて行うとよいでしょう。
終わったら逆回りも行い、さらにパスを出した方と反対向きに走ってみましょう。
(5)四角パス(パスアンドラン)
これは(4)の四角版で、正方形の頂点に4人立ち、ボールを2つにして先ほどと同じ要領で行います。
12人以上必要で、一度にたくさんの人が練習できるので、さらに多くの人数で練習するときに行うとよいでしょう。
まとめ
パスはバスケットボールを行う上で必要不可欠です。
ディフェンスにカットされないように全身の力を使って、強く、素早く行うことが大切です。
ここで紹介した練習を行って、試合で最高のアシストができるようになりましょう。
パスの上達は一朝一夕でできるものではありませんが、毎日コツコツ練習していきましょう。
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