ミニバス初心者へ!3つのバスケと異なるルールや基礎知識5選
「ミニバスとバスケって似ているけれど、具体的にどう違うの?」
「試合の前に、ミニバスのルールやファウルを正しく把握したい」
このような人はいませんか?
試合や練習をスムーズに進めるためには、プレイヤー全員が正しくルールを理解しなければなりません。
ミニバスとバスケのルールの違いを知り、ファウルをしないように気をつけるだけで、試合で活躍できるチャンスも増えますよ!
今回は、ミニバスの基本情報やバスケとのルールやファウルの違いを、起こりやすいバイオレーション3つと合わせて、徹底的に解説します。
ミニバス初心者の方はもう一度ルールを確認しインプットし、質の良い練習メニューでレベルアップしましょう。
目次
1.ミニバスの基本情報とルール
ここでは、初心者の方向けにミニバスの基本情報とルールを5つ、それぞれ詳しく解説します。
- ミニバスは12歳以下のためのバスケ
- バスケットにボールを入れて点数を競う
- 5対5で試合を行う
- 試合は前半・後半各12分
- ミニバスの服装は身体に合うサイズを選ぶ
ミニバスのルールを基礎から正しく理解して、自信をもって練習や試合を楽しみましょう。
(1)ミニバスは12歳以下のためのバスケ
ミニバスは、身体の小さい12歳以下の小学生でも楽しめるように工夫されたバスケです。
大人と比べ体格が小さい小学生に向けて、一般的なバスケから一部ルールや規定を変えて考案されました。
具体的には、バスケットボールのサイズ、コートの広さやゴールの高さがバスケと異なります。
コートのサイズ | 縦22m×横12m |
ボールのサイズ | 5号 |
ゴールの高さ | 2m60cm |
このように、手のサイズが小さくても扱いやすいボールや、身長が低くてもシュートが決まりやすいように設計されています。
普段の練習の時から、正しいミニバスのコートの広さやボールのサイズの違いを考えながら試してみましょう!
(2)バスケットにボールを入れて点数を競う
ミニバスではバスケ同様、ボールをシュートして得た点数を競います。
基本的なシュートは全て2点で、フリースローが成功した場合は1点カウント。
ファールの種類によっては、2回のフリースローチャンスを得る場合もあるため、細かいルールを正しく把握しましょう。
ミニバス シュート | 2点 |
ミニバス フリースロー | 1点 |
また、一般的なバスケのゴールより高さが低いので、練習からミニバス規定のコートを利用することが大切です。
(3)5対5で試合を行う
ミニバスは、5対5の計10人がコートに入り試合を行います。
注意しなければならない点は、ミニバスではクォーター毎にメンバーを変えなければならないことです。
つまり各チーム最低10人のプレーヤーが必要であり、全員が必ず1クォーター以上に出場しなければなりません。
しかし、第3クォーターまでに2クォーター以上出場することは禁止されています。
例えば、A選手が第1と第2クォーターに出場した場合、第3クォーターには出場できませんが、第4クォータには参加可能。
したがって試合のときには、全体のバランスを考えて、メンバー構成や戦略を練らなければなりません。
(4)試合は4クォーター各6分
ミニバスの試合は、4クォーターに分かれており、プレー時間は計24分です。
各クォーターは6分ずつあり、ゲームの間にはインターバルという2分間の休憩時間があります。
第2クォーターと第4クォーターの間は、ハーフタイムとして10分間休憩することが可能です。
第1〜第4クォーター(試合) | 各6分/計24分 |
インターバル(休憩) | 2分 |
ハーフタイム | 10分 |
インターバルは水分補給や休憩に専念し、10分間のハーフタイムでは作戦を考え直したり、反省点をチームメイトとシェアするなど、有効に利用しましょう!
2.ミニバスとバスケのルールの4つの違い
ここでは、ミニバスとバスケのルールの違いを4つ紹介します。
- バックパスがない
- 3ポイントシュートがない
- タイムアウトを取れる回数が少ない
- 延長時間が短い
それぞれの違いをチェックして、初めての練習や試合でも自信を持ってプレーしましょう!
(1)バックパスがない
バスケと異なるルール1つ目は、ミニバスではバックパスが存在しないことです。
バックパスとは、一般的なバスケの試合で適用されているバイオレーションの一つ。
一般的なバスケでは、センターラインを超えて攻撃を始めた後に、ボールをバックコートに戻してはいけません。
一方ミニバスでは、バックパスの反則がないので、敵のコートに入った後でも、バックコートへパスを出すことができます。
バックパスによる罰則はありませんが、攻撃できる時間は30秒と決まっているため、時間の管理には注意をしましょう。
(2)3ポイントシュートがない
バスケと異なるルール2つ目は、ミニバスでは3ポイントシュートが存在しないことです。
一般的なバスケでは、3ポイントラインから放たれたシュートは3点を獲得することができます。
一方ミニバスでは、シュート位置に関わらず2点を獲得し、フリースローは一律1点です。
ミニバスでは、正確にパスをつなぎゴールへ近づき、確実にシュートを決めることが勝利への近道ですよ。
(3)タイムアウトを取れる回数が少ない
バスケと異なるルール3つ目は、ミニバスではタイムアウトを取れる回数が少ないことです。
バスケでは、前半(第1クォーターと第2クォーター)に2回と、後半戦(第3クォーターと第4クォーター)に3回、延長時間に1回タイムアウトを取ることができます。
一方ミニバスでは、前半に1回と後半に1回、延長時間に1回しかタイムアウトを取ることができません。
タイムアウトを取れる回数は、一般的なバスケの半分であることを把握して、試合の流れを考えるようにしましょう!
一般的なバスケのタイムアウト | ミニバスのタイムアウト |
前半2回 | 前半1回 |
後半3回 | 後半1回 |
延長時間1回 | 延長時間1回 |
このようにミニバスではタイムアウトを取る回数が少ない分、適切なタイミングを見極める必要があります。
タイムアウトは、試合の流れを変えるかもしれない重要な時間なので、60秒の時間を有効に使いましょう!
(4)延長時間が短い
バスケと異なるルール4つ目は、試合が同点だったときの延長時間が短いことです。
一般的なバスケの試合では、5分間延長時間が確保されます。
一方ミニバスでは、3分と短く設定されているので時間配分に注意が必要です。
延長戦では、勝敗が決めるために試合が白熱しますが、接触によるファウルやケガをしないように注意しましょう。
さらに、普段の練習で、短い時間で素早くパスをつなぎシュートする練習をすることで、流れを掴むことができますよ!
3.ミニバスで注意したい3つのファウル
ここでは、初心者から上級者までミニバスの試合で注意したい、3つのファウルを紹介します。
- プッシング
- イリーガルユースオブハンズ
- ダブルファウル
試合に集中していると周りが見えなくなりがちですが、誤ってファウルをしてしまわないように、意識しながらプレーをしましょう!
(1)プッシング
プッシングとは、故意かどうかに関係なく相手プレイヤーを押した際に適用されるファウルです。
ディフェンスもオフェンスも、試合が白熱すればするほど相手プレイヤーとの距離が近くなります。
故意に押すつもりはなくても、ボールの一点に集中していると、とっさに相手を押しのけてしまうことも。
プッシングの審判のサインは、両手のひらを前に突き出す動きです。
(2)イリーガルユースオブハンズ
イリーガルユースオブハンズとは、手を使った不正行為全般に適用されるファウルです。
ミニバスでは、ボール所持の有無にかかわらず、手や腕で相手プレイヤーを叩いてしまうと反則になります。
例えば、相手プレイヤーの持つボールをはたき落とそうとした時、謝って手や腕に当たってしまう場合。
いかなる理由であれ、手を使用して相手を妨害する行為が発生した場合は、パーソナルファウルが適用されます。
(3)ダブルファウル
ダブルファウルとは、両チームの選手が同時に適用されるファウルです。
特にゴール付近では、選手同士の接触が増えがちで、ファウルの判断が難しい場合があります。
ほぼ同時にファウルしたと判断される場合は、ダブルファウルとして両者にパーソナルファウルが記録されます。
ファウルをしてしまうと、罰則で相手チームに得点のチャンスを与えてしまうため、十分気を付けましょう!
4.ミニバスで起こりやすい3つのバイオレーション
ここでは、ミニバスの試合で起こりやすい3つのバイオレーションを紹介します。
- ダブルドリブル
- 30秒ルール
- トラベリング
初心者の方は普段から正しい動きや距離感を練習して身に付け、安全にプレーができるように心がけましょう!
(1)ダブルドリブル
ダブルドリブルは、ミニバスで起こりやすいバイオレーションの一つです。
ドリブルの途中でボールを持ち、再度ドリブルをしてしまうと、ダブルドリブルになります。
例えば、ボールの動きがほとんど止まっていなくても、両手でボールに触れるだけで持ったと扱われるため、ダブルドリブルが適用されます。
バスケ初心者は、動きに慣れていないため長い時間ドリブルを継続できない場合がありますが、落ち着いてパスをするように意識しましょう。
ダブルドリブルは癖になりやすいので、基礎を練習するときから正しいドリブルを習慣化することが大切ですよ。
(2)30秒ルール
30秒ルールは、ミニバスで起こりやすいバイオレーションの一つです。
ミニバスでは、ボールを持ったチームが攻撃を開始してから、30秒以内に必ずシュートを打たなければなりません。
注意したいポイントは、30秒以内にシュートは決まるかリングに当てることができなければ、相手チームに攻撃権が渡ってしまうことです。
一般的なバスケでは24秒以内と定められているので、ミニバスではシュートまでの時間にやや余裕があります。
試合後半で緊迫した場面では、この30秒を有効に利用し相手チームにできる限り攻撃するチャンスを与えないことがポイントですよ。
(3)トラベリング
トラベリングは、ミニバスで起こりやすいバイオレーションの一つです。
ミニバスでは、ボールを持ってからドリブル無しで3歩以上歩いてはいけません。
注意したいポイントは、着いた足が浮いて少しずれただけでも、歩数としてカウントされてしまうことです。
3歩踏み出したつもりがなくても、わずかなブレや動きでステップとみなされてしまうことが多くあります。
慣れるまでは動きを確認しながら、ゆっくりとステップを練習し、試合でトラベリングをしないようにしましょう。
まとめ
全体のプレー方法はバスケと同じですが、ミニバスでは小学生向けに考えられたルールや規定があります。
ミニバスは、コートの広さが狭くボールのサイズも小さいため、身体が小さくても無理なくプレーすることが可能です。
チーム10人全員が出場するミニバスでは、日々の練習で団結力やチームワークを高めることが勝利のポイント。
初心者の場合、プッシングや手を使って相手を妨害してしまわないように、安全なプレイヤー同士の距離感をしっかり把握しましょう。
ファウルで反則になってしまうと、失点してしまうリスクが大きくなり勝敗を左右するため、バスケと異なるミニバスのルールを正しく理解して、チームを勝利に導く作戦を立てましょう!
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