あなたにあったフォームは何?ジャンプシュート3種類と練習法
「ジャンプシュートの正しい打ち方が分からない」
「ジャンプシュートの練習しているけどあまり入らない」
このようにお悩みではないですか。
ゲーム中安定してジャンプシュートを決められることは、それだけで相手にとって脅威になりますし、プレイの幅も膨らむことでしょう。
今回はジャンプシュート(ストップシュート)に焦点を当て、打ち方の基本、そしてゲーム中のシュートに対する考え方をまとめました。
初心者の方がそれぞれの打ちやすいフォームを見つける手助けになれば幸いです。
目次
1.片手打ち(ワンハンドシュート)の打ち方4STEP
実はシュートの打ち方は、正しいものはありません。
シュートを打つ手の位置や足の位置などは本当に人それぞれで、事実ワンモーションとツーモーションの選択が筋肉や骨格などに依存していることからも、シュートに正解がないことは明らかです。
ただ、シュートがうまく入る人のシュートフォームの特徴はあります。
一方でシュートを確率よく決めているバスケプレイヤーたちを見ていくと、共通した特徴があることに気がつきます。
彼らのシュートの共通項から、確率を上げる打ち方のヒントを見つけていきましょう。
(1)ボールミート
ボールミートは、安定したシュートに大いに役立ちます。
足をどこに置くかがもっとも大事です。これをボールミートで整えましょう。
自分に合った足の幅(スタンス)がどれくらいなのかを知りたいときは、ボールを抱えながら椅子に腰かけ、つま先で立ち上がりながら頭上までボールを掲げてみてください。
すんなりと立ち上がりやすい足の幅が、シュートのスタンスに近いはずです。
(2)膝を曲げ、ボールを構える(ワンモーション・ツーモーション)
ボールの軌道を固定して、シュートを安定させましょう。
同じ位置から違うプレイヤーがシュートしたとき、ボールの軌道の終着点は同じゴールでも、リリースまでの軌道や打点の位置は人それぞれです。
ワンモーション、ツーモーションいずれの場合もスタート位置は懐付近ですが、ツーモーションの場合顔付近を経由することになります。
いずれのシュートでも、構えの時点では必ず膝の力を抜き、足首からの力を伝える体勢をとるように心がけましょう。
一般的に利き腕と同じ側の足をゴール方向へ出すと、それに応じて飛距離が伸びるとされています。
また片手でシュートを打つワンハンドシュートの場合、ボールは手の中心に乗せるのではなく、指で重心を捉えるように持つと安定します。
これらを意識して、シュートフォームを固定しましょう。
(3)下半身の力を伝える
シュートをゴールに届けるためには、下半身の筋肉を効率的に使う必要があります。
前方向かつ上向きにボールを飛ばすので、シュートフォームの重心は身体の前半身にあるべきです。
つま先から太ももの付け根までの身体の前部の筋肉を使うことで、前に飛ばずにゴールまでシュートを届けられるようになります。
それらの筋肉を連動して動かすために、膝をできるだけ抜く、すなわち腰骨の角度をできるだけ変えないことが必要になります。
シュートを打つ際は腕だけではなく、足の筋肉も意識しましょう。
(4)シュートを放つ
最後にシュートを放ちます。
このタイミングにはワンモーションとツーモーションでは違いがあるので、それぞれ説明していきます。
ワンモーションとツーモーションの最大の違いはジャンプとリリースのタイミングを揃えるか分けるかの違いです。
以下ではそれについて見ていきます。
#1:ワンモーションの場合
ワンモーションシュートのリリースとジャンプはほぼ同時です。
シュートの打点は低いですが、下半身の力をそのままボールに伝えやすいフォームです。
ボールを構えてからリリースまでの軌道は一直線です。
一気に下半身の力でボールを飛ばしましょう。
#2:ツーモーションの場合
ツーモーションシュートのリリースはジャンプしてから最高点に到達したタイミングになります。
シュートの打点は高いですが、下半身と上半身の連動や、空中でもブレないための体幹が必要なフォームです。
ボールを構えジャンプ、その後ボールを顔付近で止め狙いを定めます。
ジャンプが最高点に達したと同時に腕を伸ばすことで、下半身の力をボールに伝えます。
このときどちらのフォームでも気をつけなくてはいけないことは、身体を回さないようにゴールへ飛ばすことです。
フォームがぶれないようにしながら、適切なタイミングでシュートを放ちましょう。
2.両手打ち(ボスハンドシュート)の打ち方
個人が持っている骨格や筋力の大小によって、シュートを片手で打つ(ワンハンド)か両手で打つ(ボスハンド)かの選択は異なります。
ワンハンドシュートの利点は以下の通りです。
- 打点が高い打つのに必要なスペースが少なく抑えられる
- 身体の傾きを腕で修正しやすい
一方ボスハンドシュートの利点は、以下のようになります。
- 体幹の力をそのままボールに伝えやすく、筋力が比較的必要でない
- ボールに回転がかけやすい
- シュートの所要時間が短い
自分の身体と相談しながら、各々のシュートフォームを選択するようにしましょう。
ワンハンドシュートの打ち方は前項で触れました。ここではボスハンドのシュートフォームの解説をしていきます。
(1)キャッチ・トリプルスレッド
ボールミートの瞬間はボスハンドシュートにおいても重要なポイントになります。
スタンスは肩幅を基準に、姿勢が安定しやすい広いスタンスか力が入りやすい狭いスタンス、自分の力をもっとも伝えやすい形に決めましょう。
ボスハンドは両手で打つ分、身体の力の入り方のバランスに気をつかう必要があります。
両足の位置を揃えてゴールに正対すると、両手の力を均等にしやすくなります。
(2)ボールを構える
前提としてボスハンドシュートはブロックを受けやすいシュートフォームです。
シュートの出所は身体の正面にありますし、その打点もまた低いからです。
ボールをしっかり構えることはフォームの安定のために重要ですが、もっと重要なことはシュートの成功にあることを忘れてはいけません。
ブロックを避けるためには、懐で力を溜める動作は省くのがよいでしょう。
なのでこの構えるという動作はすばやく行うようにしましょう。
(3)下半身の力を伝える
下半身の前面の筋肉、そして体幹部で溜めた力を、ボールへ伝えてまっすぐ飛ばす。
ボスハンドシュートに使う筋肉は基本的にワンハンドシュートと同じです。
居合い斬りを応用したシュートでは、構えの時点で体幹部と下半身、特にお尻の筋肉を緊張させます。
その緊張を一気に解放し、バネのように押し出すイメージでシュートを打ちましょう。
また、その際に重心移動をすることで、素早くシュートを打つことができます。
(4)シュートを放つ
シュートを身体の中心を通して真っ直ぐゴールまで飛ばすためには、両手をバランスよく使わなくてはなりません。
ボスハンドシュートでは、ボールを抱えた腕を一気に伸ばすタイミングで手首をしっかり返すことが大切です。
手首を返すことでボールに下方向からの力が加わり、シュートの飛距離が伸びます。
同時にボールにバックスピンがかかり、ゴールリングやバックボードに当たったボールのバウンドがコントロールしやすくなります。
このときひじを必要以上に開いてしまったり、手首の十分に返さなかったりすると、シュートの軌道が安定しません。
ボスハンドシュートの手順もワンハンドシュート同様動画にしましたので、ぜひ参考にしてください。
3.ストップシュートの練習法
ここまで、シュートフォームや放ち方について説明してきました。
理解しただけでは、きれいなシュートは打てません。
そこには練習が必要です。
ここからはそのフォームの練習方法について、見ていきます。
(1)ゴール下からフリースローラインまでで練習する
いきなりゴールとの距離が大きい地点からのシュート練習だと、遠くへボールを飛ばすための力みが正しいフォームの取得を阻害してしまう恐れがあります。
まずはゴールのごく近い地点からリングの中心を通すイメージでシュートを打ち、無理なく入ったら一歩分ずつシュートの地点を離していく方法が、フォームの安定に役立ちます。
ゴール下からフリースローラインまで全ての段階で成功できるようになればおよそシュートフォームは身についているはずです。
(2)世界一周
ゲーム中はオフェンスの流れに応じて、さまざまな場所からシュートを決めなくてはいけません。
そこでおすすめしたいシュート練習が、世界一周とよばれる練習法です。
ゴール近くやペイントエリアの四角形の線上の地点からシュートを打ち、決まれば次の地点から打つ、というものです。
チームメイトと一緒に対戦形式で行うのも緊張感が増すため効果的です。
(3)対面シュート
上記の練習はステディな状態でシュートを打つためフォームの確認には効果的です。
しかしゲーム中に打つシュートはボールミートを前提にしているので、そのための練習も別に必要になります。
対面シュートを行うことで、シュートのためのボールミートを確認できます。
詳しいボールミートの手順は以下の記事を参考にしてください。
また、ボールミートのタイミングが掴みづらい時は、バウンズパスにすると比較的タイミングがわかりやすいです。
(4)回転の確認(部屋の中などフロア外にいるとき)
手首のスナップをしっかり効かせることで、よりスムーズなリリースを実現できます。
フロア外にいてシュートが打てない時でも、手首を曲げてその上でボールをスナップし続けるという練習法があります。
ボールの重心を把握し、指先まで使ってテンポよくボールを弾ませましょう。
(5)動画を撮ってみる
一流とされるシューターの多くは、その正確さを裏付けるような美しいシュートフォームを持っています。
彼らの動きには無駄がなく、洗練されたフォームはもはや芸術品の域にあります。
練習中やゲーム中に自分のフォームを意識しようと思っても限界がありますし、他の人のアドバイスなどが本当に効果的なのかよくわからず不安になることもあるでしょう。
そんな時はぜひ自分のフォームを動画におさめてみてください。
おそらく大半の方が自分の理想と現実の差におどろくことでしょう。
身体のバランスは崩れていないか。
肘が開いてはいないか。
フォロースルーはできているか。
なによりフォームが美しいか。
自分で客観的に見て試行錯誤をすることが、美しいシュートフォームを手に入れるいちばんの近道なのです。
まとめ
ワンハンドシュート2種(ワンモーション、ツーモーション)、ボスハンドシュートの打ち方と練習法を紹介してきました。
次はレイアップシュートの紹介です!
レイアップは庶民のシュートと呼ばれ、バスケプレイヤーにとっては登竜門のような立ち位置にあるシュートです。
しっかり習得し、バスケットマンの階段を登っていきましょう!
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